ツーバイフォー工法では床や壁をパネル状にして組み立てます。
壁や床を「箱」のように組み立てていく、といえば分かりやすいでしょうか。
木造在来工法では柱と筋交いで荷重を支えますが、ツーバイフォー工法では壁で荷重を支えます。
つまり、壁が構造体の一部になっているのです。
そのため、壁の大きさや間口の大きさが制限されてきます。
ツーバイフォー工法は木造在来工法ほど広い開口部を確保できず、自由な間取りを楽しむことができません。
そのこと自体はデメリットとなります。
しかし、耐力壁に囲まれたマイホームは耐震性に優れているといえます。
日本は地震が多い国であるため、マイホームに耐震性を求める人は多くいます。
ツーバイフォー工法では木造在来工法に比べて、より安定した強度が得られます。
加えて壁に囲まれているため、高気密、高断熱のマイホームとなります。
寒冷地などでマイホームを考えているのであればお勧めの工法であるといわれています。
高気密、高断熱であるため、高温多湿の地域でもエアコンの効率が上がることにつながると思います。
ツーバイフォー工法は安価な材料を使用すること、施工が簡単であるため熟練した大工を必要としないことなどからローコスト住宅向きの工法とされてきました。
しかし、高温多湿である日本の気候に合わせる必要があるため、本来の目的であるローコストでの施工は難しいようです。